2018.12.14

ブルース巨人を支えた男たちの物語『サイドマン:スターを輝かせた男たち』

サイドマン

 ブルース・ファンにはお馴染みの名前でも、多くの人は彼らのことを知らない。パイントップ・パーキンス、ヒューバート・サムリン、ウィリー“ビッグ・アイズ”スミス。幼い頃からブルースを演奏し続けた彼らは、長年「サイドマン」として活動し、マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフといった大看板の脇で主役を支え続けていた。そんな彼ら3人にスポットを当てたドキュメンタリー映画『サイドマン:スターを輝かせた男たち』が2018年12月22日から公開される。

Sidemen_Hubert&Wolf

 本作は、彼らサイドマンたちが果たした役割、ブルースとロックの関係を、多くのミュージシャンや関係者の証言を交えて伝える。アーカイヴ映像や3人が集ったライヴ映像もふんだんに使用され、幼少時のエピソードはアニメーションを用いるなど、丁寧な作りで、3人それぞれの生い立ちから亡くなるまでの歩みを綴っている。

Sidemen_Hubert&Pinetop

 彼らの功績を讃える証言者には、エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、グレッグ・オールマン、ジョニー・ウィンター、ボニー・レイットら、ロック界の大物たちの他、より若い世代のデレク・トラックス、ジョー・ボナマッサらもいる。「サイドマン」という呼び方はおかしいと不満たっぷりの言葉を残したのはザ・バンドのリヴォン・ヘルムだ。リーダーやフロントマンの「脇役」ではなく、バンド・サウンドを担った一人一人が欠かせない存在であったことを、本作は教えてくれる。影の功労者を評価した音楽ドキュメンタリーとして、『永遠のモータウン』や『レッキング・クルー 伝説のミュージシャン』の系譜にある作品といえるだろう。

Sidemen_live_WillieSmith&Elvin

 「ブルースを生かし続けた者として、また若い世代のミュージシャンのインスピレーションとなった者として記憶されたい」と語ったパイントップ、ヒューバート、ウィリーの3人。本作は彼らの願いを受け止めた作品に仕上がっている。

サイドマン:スターを輝かせた男たち
2016年/アメリカ/英語/80分/カラー・モノクロ/16:9
監督:スコット・ローゼンバウム
脚本:スコット・ローゼンバウム、ジャシーン・キャディック
ナレーション:マーク・マロン
製作:ジャシーン・キャディック、エメット・ジェイムズ、ジョー・ホワイト、トニー・グラジア、スコット・ローゼンバウム
出演:パイントップ・パーキンス、ウィリー“ビッグ・アイズ”スミス、ヒューバート・サムリン、グレッグ・オールマン、ジョー・ボナマッサ、シェメキア・コープランド、ロビー・クリーガー、ジョー・ペリー、ボニー・レイット、エルヴィン・ビショップほか
配給:キュリオスコープ
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*新宿K’s cinemaにて12月22日より公開

公式HP
www.curiouscope.jp/sidemen/